2児の父、アーリーリタイア主夫の日記

京都で暮らす、主夫の日々を綴ります

【京都での生活】岡疏の疏水 南禅寺船溜

京都で最初の居場所

Ffは大学生になって京都に出てきました。
田舎から出てきて知り合いが一人もいない中、最初に出来た友達は釣り仲間でした。

車も無く、電車で京都から海へはアクセスが悪いため、していたのは近所でのバス釣りばかり。
皆が住んでいる場所から近く、一番よく来たのがここ、南禅寺船溜です。

写真中央奥、動物園の下から出てくる流れがいいポイントでした。

対岸だけではなく手前も今は立ち入り禁止みたいで、釣りをしている人は見かけません。
まぁ、危ないですし。管理者の立場だったらそうするだろうなと思います。

就職先にも影響、そして今も

この船溜を含む疏水が、建設当時、京都の将来を背負った一大プロジェクトだったことを知ったのはちょっと後になってから。
苦労は大きいですが、人々の暮らしを長きに渡って支えるインフラ造りに関わることはやりがいに感じるだろうなと思いました。
就職先を決める上で、この疏水からは大きな影響を受けました。

疏水ほどの規模ではありませんが、仕事をする中で、地域の人々の生活に関わる事業に関わりました。数年に渡るプロジェクト、小さいながらも貢献出来たのは細やかな誇りです。

そして今。
子供が生まれて以降、横にある動物園に来て、子供と一緒にこの船溜を見ます。
自転車で行ける近所にこのような動物園があるのは幸せだなと、いつもの船溜を見ながら思います。
動物園には子供が小さい頃から何度も何度も来ましたので、正直、飽きました。動物を見ても「いつもの動物さん達だね」としか感じません。
ただ、子供が動物園を卒業してしまうと、それはそれで寂しいです。

京都における最初の居場所で、就職先に影響を与えてくれて。
そして今は子供と一緒に眺める場所。今だけではなく、出来ればもう少し。

ただのイチ風景ですが、過去、現在、未来の色んな思いが交差します。特別な場所です。